湯小桶などを作るのにはカーブが付いた板を組み合わせていきます。
丸い桶のパーツになる板には内側と外側の他になる面の他に、他の板と接する面があります。
その他の板と接する面の部分を「正直面」と言います。
丸く組むので斜めに角度を付けて削っていきます。
この正直面が桶の大事な部分。
正確に削れていないと水漏れしたりしてしまうのです。
その正直面を削るための鉋が正直鉋とか正直台とか言います。
2mある長い鉋です。
写真では切れてしまっていますが。
それを抱えて板を押し出すようにして削ります。
無事削れたかは専用の定規に当てて確認します。
定規はサイズによって沢山あります。
こんなに長い理由は小判型の角丸という湯船やもっと大きな桶を作る時もこれで削れるようにです。
その時はさすがに抱えず置いて削ります。
ちなみに正面はこんな感じ。
普通の鉋と同じです。
重いです。
この正直面、正直鉋が「正直」の語源ではないか?という話を目にしました。
ちょっと調べてみたら仏教由来説が有力のようです。
でも、もしかして正直の語源だったらと思うとちょっと誇らしいような気分になりますね。
まあ、多分仏教のほうが有力なんでしょうけれど。
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